フリースクールとは?学校との違い・費用・出席扱いまでわかりやすく解説
更新日:9月29日

フリースクールは「学校に行けない子だけの場所」?
「フリースクールという言葉は聞いたことがあるけれど、実際に何をする場所なのかわからない」。そう感じる保護者は少なくありません。フリースクールには全国共通の一つの形があるわけではなく、居場所を中心にする施設、学習支援を重視する施設、自然体験・芸術・ものづくり・ICTなどの探究を中心にする施設など、それぞれに特色があります。
多くのフリースクールに共通するのは、学校とは異なる環境で、子どもの状態やペースに合わせた過ごし方を考えられることです。「毎日決まった時間割で同じ内容を学ぶ」ことよりも、安心して過ごせることや、自分で活動を選べることを重視する場所もあります。
学校との大きな違いは「制度」と「過ごし方」
小・中学校は学校教育法に基づく学校で、学習指導要領を踏まえて教育課程を編成します。一方、一般にフリースクールと呼ばれる民間施設は、学校そのものではありません。そのため、授業時間、活動内容、通う日数、評価方法などは施設ごとに大きく異なります。
だからこそ、「自由そうだから良い」「学校と同じ勉強をしてくれるから良い」と一つの尺度で選ぶのではなく、今の子どもに必要な環境と合っているかを見ることが重要です。静かな空間が必要な子もいれば、何かを作ることで人とつながりやすくなる子もいます。少人数の方が安心できる子も、一定の生活リズムがある方が落ち着く子もいます。
フリースクールでは何をして過ごす?
活動の例には、基礎学習、読書、ボードゲーム、スポーツ、調理、アート、工作、プログラミング、動画制作、自然体験、地域交流などがあります。大切なのは活動の豪華さではなく、子どもが「やってみようかな」と思える余白があるかどうかです。
みらいの樹では、安心できる居場所を土台にしながら、アート・工作・ICTなどを“学びの入口”として考えます。何かを作る中では、長さを測る、材料を比較する、調べる、失敗を修正する、人に説明する、といった学びが自然に生まれます。教科の枠を越えて、自分の「好き」から学びにつながる体験を大切にします。
「出席扱い」になるかは学校との確認が必要
フリースクールに通えば自動的に在籍校の出席になる、という仕組みではありません。文部科学省は、義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受ける場合、一定の要件を満たし、校長が適切と判断したときに、指導要録上の出席扱いとすることができるとしています。
そのため、出席扱いを希望する場合は、在籍校と早めに相談し、施設での活動内容や通所状況をどのように共有するかを確認することが大切です。施設側が学校との連携にどのように対応しているかも、見学時に尋ねておくと安心です。
費用は施設によって異なる。東京都には利用料助成も
フリースクールの料金体系には、月額制、回数制、週何日通うかで変わるものなどがあります。入会金、教材費、イベント費、交通費が別途必要になる場合もあるため、「月額利用料だけ」で比較しないようにしましょう。
東京都では2026年度、要件を満たす不登校の小・中学生の保護者を対象に、フリースクール等の利用料を月額2万円を上限として助成する制度があります。入会金・施設維持費・教材費などは対象外で、申請や利用状況報告が必要です。制度は年度によって変更される可能性があるため、利用時は東京都の公式情報で最新要件を確認してください。
フリースクール選びは「子ども本人の感覚」を中心に
パンフレットやWebサイトで良く見える場所でも、実際に入ってみると子どもが緊張することがあります。反対に、保護者が最初はピンと来なかった場所を、子どもが「ここなら行けそう」と感じることもあります。
まず見学し、可能であれば体験し、「ここにいるときの表情はどうか」「活動を断っても大丈夫か」「スタッフと自然に話せそうか」を見てください。フリースクールは、学校の代用品を探すというより、今の子どもが安心して学びや人とのつながりを取り戻せる場所を探す、という視点で考えると選びやすくなります。


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